会計と財務四表
会計とは
字幕の全文
- この動画では会計とは何かを見ていきます。
- 会計を三つの面から見ます。
- 会計の流れ、会計と簿記の違い、そして会計とファイナンスの違いです。
- 一つ目は会計の流れです。
- 会社やそこで働く人は、毎日さまざまな活動をしています。
- たとえば商品の宣伝やお客さんとの商談も、活動の一つです。
- このうち会計で取引として記録されるのは、ほんの一部です。
- 商談をしただけではお金も物も動かないので、取引にはなりません。
- 取引は仕訳という形に変えて会計帳簿に記録します。
- この、会計帳簿に記録することを簿記といいます。
- 帳簿に記録した取引は財務諸表にまとめます。
- そして財務諸表は、経営者や投資家などの利害関係者に報告されます。
- 会社の活動を財務諸表にまとめて、利害関係者に報告すること。
- また、そのための一連の流れのことを会計といいます。
- この流れの出発点はいつも取引です。
- 二つ目は会計と簿記の違いです。
- 会計と簿記は何が違うのか、とよく聞かれます。
- 簿記は、取引を仕訳にして会計帳簿に記録することです。
- 会計は、その帳簿から財務諸表を作り、利害関係者に報告するまでの全体の流れです。
- つまり簿記は会計の中に含まれます。
- 三つ目は会計とファイナンスの違いです。
- 会計は会社の立場で、会社の数字を扱います。
- この講座で見る財務諸表は、会社の外の人に報告するためのものです。
- ファイナンスは投資家の立場で、会社の数字を扱います。
- 会計が主に扱うのは利益で、ファイナンスが主に扱うのはお金です。
- また会計は主に過去を、ファイナンスは主に未来を扱います。
- 実際の仕事では、この二つを組み合わせて使うことがほとんどです。
- ここまで会計を三つの面から見ました。
- 会計の流れ、会計と簿記の違い、会計とファイナンスの違いです。
- この講座では、財務諸表がどう作られるかを取引から順に見ていきます。
- 次は会社がどんな活動をしているのか、企業の三つの活動を見ます。
企業の3つの活動
字幕の全文
- この動画では企業の三つの活動を見ます。
- 会計は、会社の活動を財務諸表にまとめて報告するものでした。
- では、そもそも会社はどんな活動をしているのでしょうか。
- 会計では会社の活動を大きく三つに分けます。
- 一つ目はお金を集める財務活動です。
- 二つ目は集めたお金で投資をする投資活動です。
- 三つ目は投資したものから儲けをあげる営業活動です。
- 集めて、投資して、儲ける。この三つで会社のお金が回っていきます。
- 一つ目の財務活動から例を見ていきます。
- たとえば銀行からお金を借りることや投資家に出資してもらうことが、財務活動です。
- 銀行を通してお金を集めるのが間接金融、投資家から直接お金を集めるのが直接金融で、図には両方が描かれています。
- この講座の会社でも、設立のときの出資や銀行からの借入れが財務活動にあたります。
- 二つ目の投資活動は、集めたお金を使ってものを手に入れる活動です。
- たとえば商品のりんごを仕入れたり、商品の配達に使う車を買ったりすることです。
- ただし、商品の仕入れは本来は営業活動です。
- ここでは、集めたお金が使われて稼ぎになるまでを順番に追うために、仕入れも投資活動に含めて説明しています。
- 三つ目の営業活動は儲けをあげる活動です。
- たとえば投資活動で買った車を使って、仕入れたりんごをお客さんに届けて売り、利益をあげることです。
- 三つの活動で得た儲けには使い道が三つあります。
- 一つ目はもう一度投資にまわすことです。
- 二つ目は借りたお金を返すことです。
- 三つ目は出資してくれた株主に配当として分けることです。
- この三つの使い道で、お金はまた会社の活動に戻っていきます。
- ちょうど血液が体の中をめぐるのと同じです。
- 会社は三つの活動を通じてお金を増やし、そのお金を会社の中でめぐらせます。
- そして、この三つの活動を数字で表したものが財務諸表です。
- なかでもCSはお金の出入りを、営業、投資、財務の三つの区分に分けて表します。
- この講座の会社の一年分のCSを見てみましょう。
- 会社の三つの活動が表の三つの区分になっています。
- 先ほど説明のために投資活動に含めた商品の仕入れは、この表では本来どおり営業活動の区分に入ります。
- 車や店舗を買った支払は投資活動、出資や借入れは財務活動の区分です。
- この動画では企業の三つの活動を見ました。
- お金を集める財務活動、投資をする投資活動、儲けをあげる営業活動です。
- 次はこの活動を数字で表す財務諸表について、財務四表の全体像を見ます。
財務四表の全体像
字幕の全文
- 前の動画で見た会社の三つの活動を、数字で表したものが財務諸表です。
- この動画では、財務諸表の全体像を三つに分けて見ます。
- 四つの表の顔ぶれ、それぞれの表が表すもの、そして表どうしのつながりです。
- 一つ目は四つの表の顔ぶれです。
- 財務諸表のうち、次の三つは特に財務三表と呼ばれます。
- BS、PL、CSです。
- BSは左側に資産、右側に負債と純資産を並べます。
- PLは左側に費用、右側に収益を並べます。
- この講座では、この三つにSSを加えた四つの表を財務四表として扱います。
- 机の上では四つの表をこう並べます。
- 左の列は縦に長いCSです。
- 真ん中の列には上からBS、SSが並びます。
- 右の列の縦に長い表がPLです。
- この四つの並びは講座の最後まで同じです。
- 二つ目は四つの表がそれぞれ何を表すかです。
- まずBSの右側は、お金をどこから集めてきたか、つまり資金の調達元を表します。
- 左側は集めたお金を何に使ったか、つまり資金の投資先を表します。
- BSはある時点の会社の財政状態を表します。
- 次にPLは、どんな活動で儲けをあげたかを表します。
- いくら稼いで、そのためにいくら使ったかが分かります。
- それからCSは、現金の出入りを三つの活動に分けて表します。
- 営業活動、投資活動、財務活動の三つです。
- 最後にSSは、純資産の一年の増減を表します。
- 元手として集めた資本金や一年の儲けが、ここに並びます。
- この四つが、それぞれの表が表すものです。
- なお、BSはある時点にたまっている量を表します。
- PLとCSは一年の間に流れた量を表します。
- 水槽にたとえると、たまっている水と流れた水の違いです。
- 三つ目は表どうしのつながりです。
- 四つの表はばらばらではなく、同じ数字でつながっています。
- 一年分の取引を反映した机でつながりを五つ見ます。
- まず当期純利益です。PLの当期純利益468万円は、SSの当期純利益の行にそのまま入ります。
- そしてSSの純資産の当期末残高968万円は、BSの純資産合計と同じです。
- 次に現金です。CSの期末残高531万円は、BSの現金及び預金と同じです。
- CSは左が直接法、右が間接法という作り方です。
- 間接法は営業キャッシュ・フローの表し方が違うだけで、別のキャッシュ・フローを計算しているわけではありません。
- そのため、投資活動と財務活動のキャッシュ・フローは直接法とまったく同じになるので、右の表では書くのを省いています。
- 間接法はPLの税引前当期純利益668万円から始まります。
- そして作り方は違っても、直接法と間接法の営業キャッシュ・フローはどちらも401万円で同じになります。
- この五つのつながりで、四つの表は一つにまとまっています。
- この動画では、財務四表の全体像を三つに分けて見ました。
- 四つの表の顔ぶれ、それぞれの表が表すもの、表どうしのつながりです。
- 次はBSを見ます。