財務諸表の全体像

財務諸表コクピット — 25取引で会社の1年を体感する

1期分の取引を最初から最後まで積み上げると、財務諸表は何にどう反応するか。出資金の払い込み・運転資金の借入・商品の仕入と売上・固定資産の購入・決算整理・損益振替・配当の支払。合計 25取引(当期23 + 翌期2)を順番に押していくと、貸借対照表 (BS)・損益計算書 (PL)・キャッシュフロー計算書 (CS)・株主資本等変動計算書 (SS) の財務4表が連動して動く。

取引 1 / 25出資金の払込(株式会社の設立)

元手500で会社を設立し、その全額を資本金とした。

transactionNo01BEFOREAFTER現金及び預金残高代表取締役出資者株式株式数株価100550050000
出資金の払込(株式会社の設立)
借方金額貸方金額
現金及び預金
— 株式発行による収入
500
資本金
500
財務数値への影響
VOICEVOX:ずんだもん

貸借対照表

現金及び預金-
商品-
売掛金-
前払費用-
流動資産合計-
建物-
工具器具備品-
車両運搬具-
▲減価償却累計額-
有形固定資産合計-
長期貸付金-
投資その他の資産合計-
固定資産合計-
資産合計-
買掛金-
短期借入金-
預り金-
前受収益-
未払法人税等-
流動負債合計-
長期借入金-
固定負債合計-
負債合計-
資本金-
利益剰余金-
株主資本合計-
純資産合計-
負債・純資産合計-

損益計算書

売上高-
売上原価-
売上総利益-
役員報酬-
法定福利費-
広告宣伝費-
消耗品費-
減価償却費-
販売費及び一般管理費-
営業利益-
受取利息-
営業外収益-
支払利息-
創立費-
営業外費用-
経常利益-
特別利益-
特別損失-
税引前当期純利益-
法人税等-
当期純利益-
キャッシュフロー計算書(直接法)
営業収入-
商品仕入支出-
人件費支出-
その他の営業支出-
小計(直接法)-
利息の受取額-
利息の支払額-
法人税等の支払額-
営業キャッシュフロー-
固定資産の取得支出-
貸付による支出-
その他の投資支出-
投資キャッシュフロー-
株式発行による収入-
短期借入による収入-
短期借入の返済支出-
長期借入による収入-
配当支払い-
財務キャッシュフロー-
キャッシュフロー増減額-
現金及び預金期首残高-
現金及び預金期末残高-
キャッシュフロー計算書(間接法)
税引前当期純利益-
減価償却費-
創立費-
受取利息-
支払利息-
売上債権の増減-
棚卸資産の増減-
仕入債務の増減-
その他負債の増減-
小計(間接法)-
利息の受取額-
利息の支払額-
法人税等の支払額-
営業キャッシュフロー-

※投資キャッシュフローと財務キャッシュフローは、直接法でも間接法でも同じであるため、省略

株主資本等変動計算書

資本金利益剰余金株主資本合計純資産合計
利益準備金繰越利益剰余金
当期首残高-----
新株の発行-----
当期純利益-----
配当金の支払-----
当期末残高-----

上のセレクトボックスで取引を選び、「仕訳をプッシュ」を押すと右側の財務諸表に数値が飛んでいく。取消したい場合は ↺ 取消、最初に戻す場合は ↺ 一括取消。No23(決算振替)を押すまでは翌期タブはロックされている(前提条件: 当期決算が完了していること)。財務諸表をフルウィンドウで見たい場合は右上の ⛶ 拡大 ボタンでモーダル表示できる。

1. 概要

会社は1期の中で、設立 → 営業準備 → 営業活動 → 決算 → 翌期の処分 という大きな流れを経る。個別の仕訳は教科書で1つずつ勉強するが、それらが つながって財務諸表になる瞬間 はなかなか体験できない。本ページでは、設立した会社が出資金500を受け取り、商品の仕入・売上を回し、固定資産を取得し、決算で利益を確定させ、翌期に税金を払い配当を出すまでを、25個の取引として順番にプッシュできる。

2. ストーリーの大枠

  • 設立期 (No1-2): 出資金500の払い込み、設立費用30の支払い
  • 営業準備 (No3-5): PCの購入40、消耗品5、広告宣伝費5
  • 運転資金 (No6): 短期借入600(半年分の前払利息9を同時支払)
  • 仕入と売上 (No7-12): 商品の仕入700、売上1200、回収・支払
  • 固定資産 (No13-15): 配送車100、長期借入2000、店舗2000
  • 貸付・返済・人件費 (No16-19): 貸付330、短期借入の返済、役員報酬と社保
  • 決算整理 (No20-22): 減価償却128、前払・前受の振替、法人税の計上
  • 決算振替 (No23): 損益勘定への振替 → 繰越利益剰余金への振替
  • 翌期処分 (No24-25): 法人税の支払、配当金の支払(利益準備金積立含む)

3. 読み方

左側に 取引の概要仕訳カード、右側に財務諸表がある。仕訳カードの「仕訳をプッシュ」を押すと、借方・貸方の科目に応じて右側の数値が変化する。数値が変化した行は一瞬ハイライトされ、変化額が黄色のピルとして仕訳カードから飛んでいく。

財務諸表は 当期翌期のタブで切り替えできる。翌期タブは、当期の決算振替(No23-1〜No23-3)を押した後にだけアクティブになる(決算が終わっていないと翌期は始められないため)。

4. 押さえどころ

  • 仕入と売上は別物 — No7/8 で仕入れた商品が、No9/10 で売上原価に振り替わる。仕入時点では PL は動かない
  • キャッシュアウトせずに費用が立つ — No20 の減価償却費は現金は動かないが、PL に計上される
  • 税金は決算時点で確定 — No22 で未払計上、翌期 No24 で実際に支払う
  • 当期純利益は繰越利益剰余金へ — No23-3 で損益勘定の残高(=当期純利益)を繰越利益剰余金へ振替
  • 配当は剰余金からのみ — No25 で繰越利益剰余金を取り崩して配当を支払う