実務で頻繁に使うExcel関数を、構文と演習で体系的に学びます
エクセルの関数は、「習うより慣れよ」です。
ドリル形式で実践を重ねることで、関数の使い方をマスターしましょう。
以下の順序で関数を紹介し、実践的なスキルを身につけていきます。
| 項目名 | 重要度 | 内容 |
|---|---|---|
| 絶対参照と相対参照 | ★★★ | 関数を使う上での基礎となる概念を学びます。 |
| VLOOKUP関数 | データ検索の基本となる関数です。後ほどINDEX関数とMATCH関数に置き換えて使うのですが、導入としてVLOOKUP関数を学びます。 | |
| IF関数 | 条件分岐に使います。 | |
| IFERROR関数 | エラー処理の方法を学びます。 | |
| INDEX関数とMATCH関数 | ★★★ | より高度なデータ検索方法を学びます。 |
| SUMIFS関数 | ★★★ | 条件付き集計の方法を学びます。 |
| TEXT関数 | データ形式の変換方法を学びます。 | |
| ROUND関数 | 数値の丸め方を制御する方法を学びます。 | |
| INDIRECT関数 | 動的なセル参照の方法を学びます。シートが100枚あって、エクセルだけで(VBAも使わないで)1時間以内で集計しないといけないなど特殊な環境下で使うことがあります。 |
これらの関数を順に学ぶことで、基本から応用まで段階的にスキルアップしていきます。実践を通じて各関数の使い方に慣れることが、エクセルマスターへの近道です。
セル参照には2種類あります。相対参照(A1)は、数式をコピーすると参照先が自動的にずれます。絶対参照($A$1)は、コピーしても参照先が固定されたままになります。単価・税率など「ずらしたくないセル」には $ を付けて固定するのがポイントです。
下のように 単価が B1 の1セルに固定 され、A4〜A6 に数量が入っているとします。B4 に =A4*$B$1 と書いて B5, B6 にコピーすると、A列だけがずれて、$B$1 は固定のまま になります(青=相対参照(コピー時にずれる) / 緑=絶対参照(コピーしても固定))。
| A | B | |
| 1 | 単価 | 100 |
| 2 | ||
| 3 | 数量 | 売上 |
| 4 | 5 | 500 |
| 5 | 10 | 1,000 |
| 6 | 15 | 1,500 |
B1(緑)= 絶対参照したい固定セル。A4〜A6(青)= コピーするたびにずらしたい相対参照セル。
B4: =A4*$B$1 → 5×100 = 500
B5: =A5*$B$1 → 10×100 = 1,000 (A4→A5に自動で1行下にずれた、$B$1はそのまま)
B6: =A6*$B$1 → 15×100 = 1,500 (A4→A6に自動で2行下にずれた、$B$1はそのまま)A4 のように $ なし=相対参照。コピー先の位置に応じて参照が自動でずれる。 緑 = $B$1 のように $ で囲む=絶対参照。どこにコピーしても B1 を見続ける。 単価が固定でも $ を付け忘れて =A4*B1 と書くと、B5 にコピーしたとき =A5*B2 になり、B2 は空セルなので結果が0になって壊れます。F4 キーで $ のオン/オフを切り替えられます。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| 絶対参照と相対参照 | エクセルの関数を使いこなすための基礎となる相対参照と絶対参照の違いを解説します。基本的な概念から実践的な使い方まで学び、複雑な計算も効率的に行えるようになります。 |
| 演習_01_絶対参照の使い方 | 構成比率の計算を例に、F4キーを使った絶対参照($記号)の設定方法と、数式のコピー&ペーストによる効率的な作業手順を学びます。 |
| 演習_02_行だけ・列だけの絶対参照の使い方 | F4キーを使って行または列のみを固定する絶対参照の応用的な使い方を学びます。価格表マトリックスの作成を通じて、実践的なスキルを身につけます。 |
VLOOKUP関数は、指定した範囲の 左端の列 を縦方向に検索し、ヒットした行の指定列の値を返す関数です。商品コードから商品名・金額を引っ張ってくるような「マスタ参照」で使います。
下のような 商品マスタ シート(A列=商品コード、B列=商品名、C列=金額)から、別の 作業 シートに書いた検索値「A001」に対応する金額を引っ張ってくる例です。色は数式の引数と参照範囲の対応を表しています(青=検索値 / 緑=検索範囲 / ピンク=列番号)。
| A | B | C | |
| 1 | 商品コード | 商品名 | 金額 |
| 2 | A001 | リンゴ | 100 |
| 3 | A002 | バナナ | 200 |
| 4 | A003 | みかん | 300 |
緑枠 = 検索範囲 商品マスタ!$A$2:$C$4(VLOOKUPの第2引数)
| E | F | |
| 1 | 検索値 | VLOOKUP の結果 |
| 2 | A001 | 100 |
=VLOOKUP(E2, 商品マスタ!$A$2:$C$4, 3, FALSE) FALSE は完全一致を意味します E2(青)の検索値「A001」が商品マスタの A列で見つかると、その行の3列目(C列=金額)の値「100」が F2 に返ります。検索値を「A002」に変えれば「200」、「A003」に変えれば「300」が返ります。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| VLOOKUP関数 | VLOOKUP関数の基礎から応用まで解説。大量データの検索・抽出を効率化するテクニックを学びます。 |
| 演習_01_導入-完全一致検索 | 完全一致検索の基本を学び、初心者でも使えるデータ検索テクニックを習得します。 |
| 演習_02_参照範囲にバッファを持たせておく | 将来のデータ追加に備えた、参照範囲の設定方法を学びます。 |
| 演習_03_MATCH関数による列の指定 | VLOOKUP関数とMATCH関数を組み合わせた柔軟な検索方法を学びます。 |
| 演習_04_INDEX-MATCH関数による代替 | より柔軟で高速なINDEX-MATCH関数によるデータ検索方法を学びます。 |
| 演習_05_近似値検索 | 近似値検索機能を使った範囲データの処理方法を学びます。 |
IF関数は、条件式が真か偽かによって返す値を切り替える、条件分岐のための関数です。「金額が10,000以上なら "高額"、それ未満なら "通常"」のように、セルごとに違うラベルを表示したいときに使います。
下のような 売上 シートで、B列の金額に応じて C列に「高額」または「通常」を表示する例です。色は数式と参照の対応を表しています(青=条件式の中で参照するセル / ピンク=真の値・偽の値)。
| A | B | C | |
| 1 | 取引ID | 金額(円) | 判定 |
| 2 | T01 | 15,000 | 高額 |
| 3 | T02 | 8,000 | 通常 |
| 4 | T03 | 22,000 | 高額 |
=IF(B2>=10000, "高額", "通常") B2 の値「15,000」が10,000以上なので、条件式が真となり、第2引数の「高額」が C2 に返ります。B3 は「8,000」で条件式が偽となり、第3引数の「通常」が C3 に返ります。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| IF関数 | IF関数の基本構文と論理式の使い方、条件分岐の設計方針を学びます。 |
| 演習_01_合格/不合格判定 | 得点に応じて「合格」「不合格」を返す基本的なIF関数の使い方を練習します。 |
| 演習_02_ピボットテーブル→DB形式変換 | ピボット形式のデータをIF関数を使ってデータベース形式に変換する方法を学びます。 |
IFERROR関数は、計算式が #N/A や #DIV/0! などのエラーになったときに、代わりの値を返す関数です。VLOOKUP の結果が見つからない場合に「該当なし」と表示する、ゼロ除算で空文字を返す、といった用途で使います。
VLOOKUP の検索値がマスタに存在しないと #N/A エラーになります。これを IFERROR で囲んで「該当なし」と表示する例です(青=VLOOKUP式(第1引数) / ピンク=エラー時に返す値(第2引数))。
| A | B | |
| 1 | 商品コード | 金額 |
| 2 | A001 | 100 |
| 3 | A002 | 200 |
| 4 | A003 | 300 |
| E | F (IFERROR なし) | G (IFERROR で囲む) | |
| 1 | 検索値 | VLOOKUP 単体 | IFERROR + VLOOKUP |
| 2 | A001 | 100 | 100 |
| 3 | X999 | #N/A | 該当なし |
=IFERROR(VLOOKUP(E3, 商品マスタ!$A$2:$B$4, 2, FALSE), "該当なし") X999 がマスタにないので #N/A を返す。 ピンク = エラー時に返す値「該当なし」(第2引数)。 F列のように VLOOKUP 単体だと検索値が見つからないとき #N/A が表示されますが、G列のように IFERROR で囲むと、エラーの代わりに「該当なし」(ピンク)が返ります。エラーが画面に出るのを抑えたいときに使います。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| IFERROR関数 | IFERROR関数の構文と、N/A・DIV/0!などのエラー値を適切に処理する方法を解説します。 |
| 演習_01_連結精算表エラー回避 | 連結精算表で発生するエラーをIFERROR関数で適切に処理する実務的なテクニックを学びます。 |
INDEX関数は、指定した範囲の中の「○行目・○列目」の位置にある値を返す関数です。MATCH関数は、指定した値が範囲の中で何番目にあるかを返す関数です。
2つを組み合わせると VLOOKUP の上位互換になり、左方向の検索・列挿入に強い検索・複合キー検索が可能になります。MATCH でセルの位置を取得し、INDEX でその位置の値を引く、という使い方をします。
VLOOKUP と同じ「商品コードから金額を引く」例を、INDEX-MATCH で書き換えてみます。VLOOKUP の 列番号「3」(魔法数字)の代わりに、列名そのもの を範囲として指定するのがポイントです(青=検索値 / 緑=検索列・返却列)。
| A | B | C | |
| 1 | 商品コード (検索列) | 商品名 | 金額 (返却列) |
| 2 | A001 | リンゴ | 100 |
| 3 | A002 | バナナ | 200 |
| 4 | A003 | みかん | 300 |
A列(緑)= 検索列、C列(緑)= 返却列。MATCH が A列の中で「A002」が 2番目 にあると返し、INDEX が C列の 2番目 の値「200」を返す。
| E | F | |
| 1 | 検索値 | INDEX-MATCH の結果 |
| 2 | A002 | 200 |
=INDEX(商品マスタ!$C$2:$C$4, MATCH(E2, 商品マスタ!$A$2:$A$4, 0)) MATCH(E2, A:A, 0) が「A002 は2番目」と返し、INDEX(C:C, 2) が C列の2番目の値「200」を返します。VLOOKUP のような「列番号」を覚える必要がなく、列の追加・削除に強い書き方です。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| INDEX/MATCH関数 | INDEX関数とMATCH関数の組み合わせを徹底解説。VLOOKUPの限界を超える柔軟な検索方法を学びます。 |
| 演習_01_行単一条件 | 1つの条件で行を検索する基本的なINDEX-MATCH関数の使い方を練習します。 |
| 演習_02_行・列単一条件 | 行と列の両方の条件で値を取得する応用的な使い方を学びます。 |
| 演習_03_列複数条件 | 複数の列条件を組み合わせて検索する高度なテクニックを習得します。 |
| 演習_04_行・列複数条件 | 行と列の両方で複数条件を扱う、最も柔軟な検索方法を学びます。 |
| 演習_05_近似値検索 | INDEX-MATCH関数による近似値検索の活用方法を学びます。 |
指定した範囲の合計を求める、最も基本的な関数です。範囲を引数に渡すだけで使えます。
下の 売上 シートで、D列の金額をすべて合計する例です(緑=合計範囲)。
| A | B | C | D | |
| 1 | 日付 | 月 | 商品 | 金額 |
| 2 | 4/3 | 4月 | リンゴ | 100 |
| 3 | 4/15 | 4月 | バナナ | 200 |
| 4 | 5/8 | 5月 | リンゴ | 150 |
| 5 | 5/22 | 5月 | バナナ | 250 |
| 6 | 合計 | 700 | ||
=SUM(D2:D5) → 700 条件分岐は不要で、ただ全部足したいだけのときに使います。たまに合計範囲に文字列セルが混ざっていても、SUM は文字列を無視して数値だけを合計します。
1つの条件を満たすセルだけを合計する関数です。ただし、SUMIFS関数で完全に置き換えられるため、実務では SUMIFS だけ覚えておけば十分です。SUMIF を見かけたとき「読める」状態になっておく目的で確認します。
先ほどと同じ 売上 シートで、「リンゴ」の行だけを合計する例です(緑=合計範囲・条件範囲 / 青=条件値)。
| A | B | C | D | |
| 1 | 日付 | 月 | 商品 | 金額 |
| 2 | 4/3 | 4月 | リンゴ | 100 |
| 3 | 4/15 | 4月 | バナナ | 200 |
| 4 | 5/8 | 5月 | リンゴ | 150 |
| 5 | 5/22 | 5月 | バナナ | 250 |
緑(左)= 条件範囲 C列(商品名)。緑(右)= 合計範囲 D列(金額)。
| F | G | |
| 1 | 対象商品 | 合計金額 |
| 2 | リンゴ | 250 |
=SUMIF(売上!$C$2:$C$5, F2, 売上!$D$2:$D$5) → 250 =SUMIFS(売上!$D$2:$D$5, 売上!$C$2:$C$5, F2) → 250 実務で集計を書いたあと、その合計値が正しいかを必ず検証します。このとき Ctrl+[(参照元のセルにジャンプ)が決定的に重要になります。
=SUMIF(売上!$C$2:$C$5, F2, 売上!$D$2:$D$5) =SUMIFS(売上!$D$2:$D$5, 売上!$C$2:$C$5, F2) SUMIF は読めれば十分。書くときは SUMIFS で統一 しましょう。「合計範囲が先頭」という引数順は、覚えやすさだけでなく Ctrl+[ で数値の根拠を追えるかどうか、という実務上の検証スピードに直結します。
複数の条件をすべて満たすセルを合計する関数です。これが本来の使いどころで、1条件でも複数条件でも、SUMIFS だけで対応できます。実務での集計はほぼこの関数で行います。
先ほどと同じ 売上 シートで、「5月」かつ「リンゴ」の2条件をすべて満たす行だけを合計する例です(緑=合計範囲・条件範囲 / 青=条件値)。
| A | B | C | D | |
| 1 | 日付 | 月 | 商品 | 金額 |
| 2 | 4/3 | 4月 | リンゴ | 100 |
| 3 | 4/15 | 4月 | バナナ | 200 |
| 4 | 5/8 | 5月 | リンゴ | 150 |
| 5 | 5/22 | 5月 | バナナ | 250 |
緑(B列)= 条件範囲1(月)、緑(C列)= 条件範囲2(商品)、緑(D列)= 合計範囲。ピンク = 両方の条件を満たした唯一の行(5月かつリンゴ → 150)。
| F | G | H | |
| 1 | 月 | 商品 | 合計金額 |
| 2 | 5月 | リンゴ | 150 |
=SUMIFS(売上!$D$2:$D$5, 売上!$B$2:$B$5, F2, 売上!$C$2:$C$5, G2) → 150 引数の順番は 合計範囲が先頭、その後 「条件範囲, 条件値」のペア を必要なだけ並べます。「条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, ...」と覚えましょう。条件は最大127組まで指定できます。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| SUMIFS関数 | SUM・SUMIF・SUMIFS関数の使い分けと、PIVOTテーブル代替としての活用方法を解説します。 |
| 演習_01_月次売上数量集計 | SUMIFS関数を使って月次の売上数量を集計する実務的な演習です。 |
TEXT関数は、数値や日付に書式コードを適用して、指定した形式の 文字列 に変換する関数です。「2026/5/4」を「2026年5月4日」、1,000 を「¥1,000」、0.85 を「85.0%」のように見た目を整えるために使います。戻り値は文字列なので、計算には使えなくなる点に注意してください。
数値・日付を別の表示形式の 文字列 に変換する例です。第2引数に書式コードを指定するのがポイントです(青=変換元の値 / ピンク=書式コード)。
| A | B | C | |
| 1 | 変換元の値 | 書式コード | TEXT関数の結果 |
| 2 | 2026/5/4 | "yyyy年m月d日" | 2026年5月4日 |
| 3 | 1000 | "¥#,##0" | ¥1,000 |
| 4 | 0.85 | "0.0%" | 85.0% |
| 5 | 2026/5/4 | "aaaa" | 月曜日 |
C2: =TEXT(A2, "yyyy年m月d日") → 2026年5月4日
C3: =TEXT(A3, "¥#,##0") → ¥1,000
C4: =TEXT(A4, "0.0%") → 85.0%
C5: =TEXT(A5, "aaaa") → 月曜日 yyyy=西暦4桁、m=月、d=日、aaaa=曜日(フル)、#,##0=3桁区切り、0.0%=小数1桁の%。 TEXT関数の戻り値は 文字列 なので、計算には使えなくなります。表示用(レポートに「2026年5月4日」と書きたい等)に使います。セル自体の表示形式を変えるだけで済む場合は、TEXT を使わずセル書式設定で行う方がよいです。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| TEXT関数 | TEXT関数の構文と、数値・日付・時刻の書式設定パターンを解説します。 |
ROUND関数は、数値を指定した桁数で四捨五入する関数です。ROUNDUP(切り上げ)・ROUNDDOWN(切り捨て)と3兄弟で、第2引数の桁数(正=小数点以下/0=整数/負=整数部)の使い分けがポイントです。経理では消費税の端数処理など、ROUNDDOWN の出番が多くなります。
元の値 1234.567 を ROUND / ROUNDUP / ROUNDDOWN でそれぞれ桁数を変えて丸めた対比です。桁数の符号がポイント(青=丸める数値 / ピンク=桁数)。
| A | B | C | D | E | |
| 1 | 元の値 | 関数 | 桁数 | 結果 | 意味 |
| 1234.567 | ROUND | 2 | 1234.57 | 小数2桁で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUND | 0 | 1235 | 整数(1の位)で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUND | -1 | 1230 | 10の位で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUND | -2 | 1200 | 100の位で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUNDUP | 0 | 1235 | 整数で常に切り上げ | |
| 1234.567 | ROUNDDOWN | 0 | 1234 | 整数で常に切り捨て |
D2: =ROUND(A2, 2) → 1234.57
D4: =ROUND(A4, -1) → 1230
D6: =ROUNDUP(A6, 0) → 1235 ROUND は四捨五入、ROUNDUP は常に切り上げ、ROUNDDOWN は常に切り捨て。経理では消費税の端数処理など「切り捨て一択」のケースが多いので、ROUNDDOWN の出番が一番多いです。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| ROUND関数 | ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの使い分けと、計算前後で四捨五入するタイミングの注意点を解説します。 |
INDIRECT関数は、文字列を「セル参照」として解釈する関数です。シート名を別セルに書いておいて、それを使って動的に =SUM(4月!D:D) のような参照を組み立てる、といった使い方ができます。便利ですが、数式が壊れやすい・Ctrl+[ でジャンプできないなどのデメリットがあるため、多用は禁物です。
4月シートと 5月シートに売上データがあるとして、集計シートの A列に書いた月名(文字列)から、その月のシートの D列を SUM する例です。INDIRECT が 「文字列」を「セル参照」に変換 するのがポイントです(青=シート名の文字列セル / ピンク=INDIRECTで組み立てる参照文字列)。
| A | D | |
| 1 | 商品 | 金額 |
| 2 | リンゴ | 100 |
| 3 | バナナ | 200 |
5月シートも同じ構造で、リンゴ150・バナナ250 が入っているとします(合計400)
| A | B | |
| 1 | 月 | 売上合計 |
| 2 | 4月 | 300 |
| 3 | 5月 | 400 |
=SUM(INDIRECT(A2&"!D:D")) "4月"。 ピンク = 連結する文字列 "!D:D"。"!D:D" を & で連結すると "4月!D:D" という文字列ができ、INDIRECT がこれを 4月シートの D列 という実際のセル参照に変換。SUM がその合計を計算します。 B2 をコピーして B3 に貼ると、A3=「5月」を見て自動的に 5月シートの D列 を集計するように動的に切り替わります。これが INDIRECT の強み。ただし数式が壊れやすい・Ctrl+[ でジャンプできない、というデメリットもあるため多用は禁物です。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| INDIRECT関数 | INDIRECT関数の構文と、便利だが多用すべきでない理由・使いどころを解説します。 |
| 演習_01_複数シート集計 | INDIRECT関数で複数シートのデータを1つのシートに集約する実務的な方法を練習します。 |
実務で頻繁に使うExcel関数を、構文と演習で体系的に学びます
エクセルの関数は、「習うより慣れよ」です。
ドリル形式で実践を重ねることで、関数の使い方をマスターしましょう。
以下の順序で関数を紹介し、実践的なスキルを身につけていきます。
| 項目名 | 重要度 | 内容 |
|---|---|---|
| 絶対参照と相対参照 | ★★★ | 関数を使う上での基礎となる概念を学びます。 |
| VLOOKUP関数 | データ検索の基本となる関数です。後ほどINDEX関数とMATCH関数に置き換えて使うのですが、導入としてVLOOKUP関数を学びます。 | |
| IF関数 | 条件分岐に使います。 | |
| IFERROR関数 | エラー処理の方法を学びます。 | |
| INDEX関数とMATCH関数 | ★★★ | より高度なデータ検索方法を学びます。 |
| SUMIFS関数 | ★★★ | 条件付き集計の方法を学びます。 |
| TEXT関数 | データ形式の変換方法を学びます。 | |
| ROUND関数 | 数値の丸め方を制御する方法を学びます。 | |
| INDIRECT関数 | 動的なセル参照の方法を学びます。シートが100枚あって、エクセルだけで(VBAも使わないで)1時間以内で集計しないといけないなど特殊な環境下で使うことがあります。 |
これらの関数を順に学ぶことで、基本から応用まで段階的にスキルアップしていきます。実践を通じて各関数の使い方に慣れることが、エクセルマスターへの近道です。
セル参照には2種類あります。相対参照(A1)は、数式をコピーすると参照先が自動的にずれます。絶対参照($A$1)は、コピーしても参照先が固定されたままになります。単価・税率など「ずらしたくないセル」には $ を付けて固定するのがポイントです。
下のように 単価が B1 の1セルに固定 され、A4〜A6 に数量が入っているとします。B4 に =A4*$B$1 と書いて B5, B6 にコピーすると、A列だけがずれて、$B$1 は固定のまま になります(青=相対参照(コピー時にずれる) / 緑=絶対参照(コピーしても固定))。
| A | B | |
| 1 | 単価 | 100 |
| 2 | ||
| 3 | 数量 | 売上 |
| 4 | 5 | 500 |
| 5 | 10 | 1,000 |
| 6 | 15 | 1,500 |
B1(緑)= 絶対参照したい固定セル。A4〜A6(青)= コピーするたびにずらしたい相対参照セル。
B4: =A4*$B$1 → 5×100 = 500
B5: =A5*$B$1 → 10×100 = 1,000 (A4→A5に自動で1行下にずれた、$B$1はそのまま)
B6: =A6*$B$1 → 15×100 = 1,500 (A4→A6に自動で2行下にずれた、$B$1はそのまま)A4 のように $ なし=相対参照。コピー先の位置に応じて参照が自動でずれる。 緑 = $B$1 のように $ で囲む=絶対参照。どこにコピーしても B1 を見続ける。 単価が固定でも $ を付け忘れて =A4*B1 と書くと、B5 にコピーしたとき =A5*B2 になり、B2 は空セルなので結果が0になって壊れます。F4 キーで $ のオン/オフを切り替えられます。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| 絶対参照と相対参照 | エクセルの関数を使いこなすための基礎となる相対参照と絶対参照の違いを解説します。基本的な概念から実践的な使い方まで学び、複雑な計算も効率的に行えるようになります。 |
| 演習_01_絶対参照の使い方 | 構成比率の計算を例に、F4キーを使った絶対参照($記号)の設定方法と、数式のコピー&ペーストによる効率的な作業手順を学びます。 |
| 演習_02_行だけ・列だけの絶対参照の使い方 | F4キーを使って行または列のみを固定する絶対参照の応用的な使い方を学びます。価格表マトリックスの作成を通じて、実践的なスキルを身につけます。 |
VLOOKUP関数は、指定した範囲の 左端の列 を縦方向に検索し、ヒットした行の指定列の値を返す関数です。商品コードから商品名・金額を引っ張ってくるような「マスタ参照」で使います。
下のような 商品マスタ シート(A列=商品コード、B列=商品名、C列=金額)から、別の 作業 シートに書いた検索値「A001」に対応する金額を引っ張ってくる例です。色は数式の引数と参照範囲の対応を表しています(青=検索値 / 緑=検索範囲 / ピンク=列番号)。
| A | B | C | |
| 1 | 商品コード | 商品名 | 金額 |
| 2 | A001 | リンゴ | 100 |
| 3 | A002 | バナナ | 200 |
| 4 | A003 | みかん | 300 |
緑枠 = 検索範囲 商品マスタ!$A$2:$C$4(VLOOKUPの第2引数)
| E | F | |
| 1 | 検索値 | VLOOKUP の結果 |
| 2 | A001 | 100 |
=VLOOKUP(E2, 商品マスタ!$A$2:$C$4, 3, FALSE) FALSE は完全一致を意味します E2(青)の検索値「A001」が商品マスタの A列で見つかると、その行の3列目(C列=金額)の値「100」が F2 に返ります。検索値を「A002」に変えれば「200」、「A003」に変えれば「300」が返ります。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| VLOOKUP関数 | VLOOKUP関数の基礎から応用まで解説。大量データの検索・抽出を効率化するテクニックを学びます。 |
| 演習_01_導入-完全一致検索 | 完全一致検索の基本を学び、初心者でも使えるデータ検索テクニックを習得します。 |
| 演習_02_参照範囲にバッファを持たせておく | 将来のデータ追加に備えた、参照範囲の設定方法を学びます。 |
| 演習_03_MATCH関数による列の指定 | VLOOKUP関数とMATCH関数を組み合わせた柔軟な検索方法を学びます。 |
| 演習_04_INDEX-MATCH関数による代替 | より柔軟で高速なINDEX-MATCH関数によるデータ検索方法を学びます。 |
| 演習_05_近似値検索 | 近似値検索機能を使った範囲データの処理方法を学びます。 |
IF関数は、条件式が真か偽かによって返す値を切り替える、条件分岐のための関数です。「金額が10,000以上なら "高額"、それ未満なら "通常"」のように、セルごとに違うラベルを表示したいときに使います。
下のような 売上 シートで、B列の金額に応じて C列に「高額」または「通常」を表示する例です。色は数式と参照の対応を表しています(青=条件式の中で参照するセル / ピンク=真の値・偽の値)。
| A | B | C | |
| 1 | 取引ID | 金額(円) | 判定 |
| 2 | T01 | 15,000 | 高額 |
| 3 | T02 | 8,000 | 通常 |
| 4 | T03 | 22,000 | 高額 |
=IF(B2>=10000, "高額", "通常") B2 の値「15,000」が10,000以上なので、条件式が真となり、第2引数の「高額」が C2 に返ります。B3 は「8,000」で条件式が偽となり、第3引数の「通常」が C3 に返ります。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| IF関数 | IF関数の基本構文と論理式の使い方、条件分岐の設計方針を学びます。 |
| 演習_01_合格/不合格判定 | 得点に応じて「合格」「不合格」を返す基本的なIF関数の使い方を練習します。 |
| 演習_02_ピボットテーブル→DB形式変換 | ピボット形式のデータをIF関数を使ってデータベース形式に変換する方法を学びます。 |
IFERROR関数は、計算式が #N/A や #DIV/0! などのエラーになったときに、代わりの値を返す関数です。VLOOKUP の結果が見つからない場合に「該当なし」と表示する、ゼロ除算で空文字を返す、といった用途で使います。
VLOOKUP の検索値がマスタに存在しないと #N/A エラーになります。これを IFERROR で囲んで「該当なし」と表示する例です(青=VLOOKUP式(第1引数) / ピンク=エラー時に返す値(第2引数))。
| A | B | |
| 1 | 商品コード | 金額 |
| 2 | A001 | 100 |
| 3 | A002 | 200 |
| 4 | A003 | 300 |
| E | F (IFERROR なし) | G (IFERROR で囲む) | |
| 1 | 検索値 | VLOOKUP 単体 | IFERROR + VLOOKUP |
| 2 | A001 | 100 | 100 |
| 3 | X999 | #N/A | 該当なし |
=IFERROR(VLOOKUP(E3, 商品マスタ!$A$2:$B$4, 2, FALSE), "該当なし") X999 がマスタにないので #N/A を返す。 ピンク = エラー時に返す値「該当なし」(第2引数)。 F列のように VLOOKUP 単体だと検索値が見つからないとき #N/A が表示されますが、G列のように IFERROR で囲むと、エラーの代わりに「該当なし」(ピンク)が返ります。エラーが画面に出るのを抑えたいときに使います。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| IFERROR関数 | IFERROR関数の構文と、N/A・DIV/0!などのエラー値を適切に処理する方法を解説します。 |
| 演習_01_連結精算表エラー回避 | 連結精算表で発生するエラーをIFERROR関数で適切に処理する実務的なテクニックを学びます。 |
INDEX関数は、指定した範囲の中の「○行目・○列目」の位置にある値を返す関数です。MATCH関数は、指定した値が範囲の中で何番目にあるかを返す関数です。
2つを組み合わせると VLOOKUP の上位互換になり、左方向の検索・列挿入に強い検索・複合キー検索が可能になります。MATCH でセルの位置を取得し、INDEX でその位置の値を引く、という使い方をします。
VLOOKUP と同じ「商品コードから金額を引く」例を、INDEX-MATCH で書き換えてみます。VLOOKUP の 列番号「3」(魔法数字)の代わりに、列名そのもの を範囲として指定するのがポイントです(青=検索値 / 緑=検索列・返却列)。
| A | B | C | |
| 1 | 商品コード (検索列) | 商品名 | 金額 (返却列) |
| 2 | A001 | リンゴ | 100 |
| 3 | A002 | バナナ | 200 |
| 4 | A003 | みかん | 300 |
A列(緑)= 検索列、C列(緑)= 返却列。MATCH が A列の中で「A002」が 2番目 にあると返し、INDEX が C列の 2番目 の値「200」を返す。
| E | F | |
| 1 | 検索値 | INDEX-MATCH の結果 |
| 2 | A002 | 200 |
=INDEX(商品マスタ!$C$2:$C$4, MATCH(E2, 商品マスタ!$A$2:$A$4, 0)) MATCH(E2, A:A, 0) が「A002 は2番目」と返し、INDEX(C:C, 2) が C列の2番目の値「200」を返します。VLOOKUP のような「列番号」を覚える必要がなく、列の追加・削除に強い書き方です。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| INDEX/MATCH関数 | INDEX関数とMATCH関数の組み合わせを徹底解説。VLOOKUPの限界を超える柔軟な検索方法を学びます。 |
| 演習_01_行単一条件 | 1つの条件で行を検索する基本的なINDEX-MATCH関数の使い方を練習します。 |
| 演習_02_行・列単一条件 | 行と列の両方の条件で値を取得する応用的な使い方を学びます。 |
| 演習_03_列複数条件 | 複数の列条件を組み合わせて検索する高度なテクニックを習得します。 |
| 演習_04_行・列複数条件 | 行と列の両方で複数条件を扱う、最も柔軟な検索方法を学びます。 |
| 演習_05_近似値検索 | INDEX-MATCH関数による近似値検索の活用方法を学びます。 |
指定した範囲の合計を求める、最も基本的な関数です。範囲を引数に渡すだけで使えます。
下の 売上 シートで、D列の金額をすべて合計する例です(緑=合計範囲)。
| A | B | C | D | |
| 1 | 日付 | 月 | 商品 | 金額 |
| 2 | 4/3 | 4月 | リンゴ | 100 |
| 3 | 4/15 | 4月 | バナナ | 200 |
| 4 | 5/8 | 5月 | リンゴ | 150 |
| 5 | 5/22 | 5月 | バナナ | 250 |
| 6 | 合計 | 700 | ||
=SUM(D2:D5) → 700 条件分岐は不要で、ただ全部足したいだけのときに使います。たまに合計範囲に文字列セルが混ざっていても、SUM は文字列を無視して数値だけを合計します。
1つの条件を満たすセルだけを合計する関数です。ただし、SUMIFS関数で完全に置き換えられるため、実務では SUMIFS だけ覚えておけば十分です。SUMIF を見かけたとき「読める」状態になっておく目的で確認します。
先ほどと同じ 売上 シートで、「リンゴ」の行だけを合計する例です(緑=合計範囲・条件範囲 / 青=条件値)。
| A | B | C | D | |
| 1 | 日付 | 月 | 商品 | 金額 |
| 2 | 4/3 | 4月 | リンゴ | 100 |
| 3 | 4/15 | 4月 | バナナ | 200 |
| 4 | 5/8 | 5月 | リンゴ | 150 |
| 5 | 5/22 | 5月 | バナナ | 250 |
緑(左)= 条件範囲 C列(商品名)。緑(右)= 合計範囲 D列(金額)。
| F | G | |
| 1 | 対象商品 | 合計金額 |
| 2 | リンゴ | 250 |
=SUMIF(売上!$C$2:$C$5, F2, 売上!$D$2:$D$5) → 250 =SUMIFS(売上!$D$2:$D$5, 売上!$C$2:$C$5, F2) → 250 実務で集計を書いたあと、その合計値が正しいかを必ず検証します。このとき Ctrl+[(参照元のセルにジャンプ)が決定的に重要になります。
=SUMIF(売上!$C$2:$C$5, F2, 売上!$D$2:$D$5) =SUMIFS(売上!$D$2:$D$5, 売上!$C$2:$C$5, F2) SUMIF は読めれば十分。書くときは SUMIFS で統一 しましょう。「合計範囲が先頭」という引数順は、覚えやすさだけでなく Ctrl+[ で数値の根拠を追えるかどうか、という実務上の検証スピードに直結します。
複数の条件をすべて満たすセルを合計する関数です。これが本来の使いどころで、1条件でも複数条件でも、SUMIFS だけで対応できます。実務での集計はほぼこの関数で行います。
先ほどと同じ 売上 シートで、「5月」かつ「リンゴ」の2条件をすべて満たす行だけを合計する例です(緑=合計範囲・条件範囲 / 青=条件値)。
| A | B | C | D | |
| 1 | 日付 | 月 | 商品 | 金額 |
| 2 | 4/3 | 4月 | リンゴ | 100 |
| 3 | 4/15 | 4月 | バナナ | 200 |
| 4 | 5/8 | 5月 | リンゴ | 150 |
| 5 | 5/22 | 5月 | バナナ | 250 |
緑(B列)= 条件範囲1(月)、緑(C列)= 条件範囲2(商品)、緑(D列)= 合計範囲。ピンク = 両方の条件を満たした唯一の行(5月かつリンゴ → 150)。
| F | G | H | |
| 1 | 月 | 商品 | 合計金額 |
| 2 | 5月 | リンゴ | 150 |
=SUMIFS(売上!$D$2:$D$5, 売上!$B$2:$B$5, F2, 売上!$C$2:$C$5, G2) → 150 引数の順番は 合計範囲が先頭、その後 「条件範囲, 条件値」のペア を必要なだけ並べます。「条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, ...」と覚えましょう。条件は最大127組まで指定できます。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| SUMIFS関数 | SUM・SUMIF・SUMIFS関数の使い分けと、PIVOTテーブル代替としての活用方法を解説します。 |
| 演習_01_月次売上数量集計 | SUMIFS関数を使って月次の売上数量を集計する実務的な演習です。 |
TEXT関数は、数値や日付に書式コードを適用して、指定した形式の 文字列 に変換する関数です。「2026/5/4」を「2026年5月4日」、1,000 を「¥1,000」、0.85 を「85.0%」のように見た目を整えるために使います。戻り値は文字列なので、計算には使えなくなる点に注意してください。
数値・日付を別の表示形式の 文字列 に変換する例です。第2引数に書式コードを指定するのがポイントです(青=変換元の値 / ピンク=書式コード)。
| A | B | C | |
| 1 | 変換元の値 | 書式コード | TEXT関数の結果 |
| 2 | 2026/5/4 | "yyyy年m月d日" | 2026年5月4日 |
| 3 | 1000 | "¥#,##0" | ¥1,000 |
| 4 | 0.85 | "0.0%" | 85.0% |
| 5 | 2026/5/4 | "aaaa" | 月曜日 |
C2: =TEXT(A2, "yyyy年m月d日") → 2026年5月4日
C3: =TEXT(A3, "¥#,##0") → ¥1,000
C4: =TEXT(A4, "0.0%") → 85.0%
C5: =TEXT(A5, "aaaa") → 月曜日 yyyy=西暦4桁、m=月、d=日、aaaa=曜日(フル)、#,##0=3桁区切り、0.0%=小数1桁の%。 TEXT関数の戻り値は 文字列 なので、計算には使えなくなります。表示用(レポートに「2026年5月4日」と書きたい等)に使います。セル自体の表示形式を変えるだけで済む場合は、TEXT を使わずセル書式設定で行う方がよいです。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| TEXT関数 | TEXT関数の構文と、数値・日付・時刻の書式設定パターンを解説します。 |
ROUND関数は、数値を指定した桁数で四捨五入する関数です。ROUNDUP(切り上げ)・ROUNDDOWN(切り捨て)と3兄弟で、第2引数の桁数(正=小数点以下/0=整数/負=整数部)の使い分けがポイントです。経理では消費税の端数処理など、ROUNDDOWN の出番が多くなります。
元の値 1234.567 を ROUND / ROUNDUP / ROUNDDOWN でそれぞれ桁数を変えて丸めた対比です。桁数の符号がポイント(青=丸める数値 / ピンク=桁数)。
| A | B | C | D | E | |
| 1 | 元の値 | 関数 | 桁数 | 結果 | 意味 |
| 1234.567 | ROUND | 2 | 1234.57 | 小数2桁で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUND | 0 | 1235 | 整数(1の位)で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUND | -1 | 1230 | 10の位で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUND | -2 | 1200 | 100の位で四捨五入 | |
| 1234.567 | ROUNDUP | 0 | 1235 | 整数で常に切り上げ | |
| 1234.567 | ROUNDDOWN | 0 | 1234 | 整数で常に切り捨て |
D2: =ROUND(A2, 2) → 1234.57
D4: =ROUND(A4, -1) → 1230
D6: =ROUNDUP(A6, 0) → 1235 ROUND は四捨五入、ROUNDUP は常に切り上げ、ROUNDDOWN は常に切り捨て。経理では消費税の端数処理など「切り捨て一択」のケースが多いので、ROUNDDOWN の出番が一番多いです。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| ROUND関数 | ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの使い分けと、計算前後で四捨五入するタイミングの注意点を解説します。 |
INDIRECT関数は、文字列を「セル参照」として解釈する関数です。シート名を別セルに書いておいて、それを使って動的に =SUM(4月!D:D) のような参照を組み立てる、といった使い方ができます。便利ですが、数式が壊れやすい・Ctrl+[ でジャンプできないなどのデメリットがあるため、多用は禁物です。
4月シートと 5月シートに売上データがあるとして、集計シートの A列に書いた月名(文字列)から、その月のシートの D列を SUM する例です。INDIRECT が 「文字列」を「セル参照」に変換 するのがポイントです(青=シート名の文字列セル / ピンク=INDIRECTで組み立てる参照文字列)。
| A | D | |
| 1 | 商品 | 金額 |
| 2 | リンゴ | 100 |
| 3 | バナナ | 200 |
5月シートも同じ構造で、リンゴ150・バナナ250 が入っているとします(合計400)
| A | B | |
| 1 | 月 | 売上合計 |
| 2 | 4月 | 300 |
| 3 | 5月 | 400 |
=SUM(INDIRECT(A2&"!D:D")) "4月"。 ピンク = 連結する文字列 "!D:D"。"!D:D" を & で連結すると "4月!D:D" という文字列ができ、INDIRECT がこれを 4月シートの D列 という実際のセル参照に変換。SUM がその合計を計算します。 B2 をコピーして B3 に貼ると、A3=「5月」を見て自動的に 5月シートの D列 を集計するように動的に切り替わります。これが INDIRECT の強み。ただし数式が壊れやすい・Ctrl+[ でジャンプできない、というデメリットもあるため多用は禁物です。
| ページ | 概要 |
|---|---|
| INDIRECT関数 | INDIRECT関数の構文と、便利だが多用すべきでない理由・使いどころを解説します。 |
| 演習_01_複数シート集計 | INDIRECT関数で複数シートのデータを1つのシートに集約する実務的な方法を練習します。 |